「星合の空」を見た

EDのダンスの振付が盗作?だと話題になっている「星合の空」がアマプラにあったので3話まで見てみた。


全体的にはかなり面白かったし、好き、という印象。

だけど、青春物語として語る上で演出がドラマチックにやりすぎてしまうところがやっぱりあってそこが嫌だった。

自分が青春モノとか見ないのはそういう理由だと思う。


具体的には、主人公と新城くんがグラウンド走を終えて、手を繋いで「これからよろしくな」ってやるシーン。

主人公が差し出す手を新城くんが「恋人繋ぎ(指を絡ませる)」で応える、っていう演出。

握手か、腕相撲スタイルの握り返しの方が自然だし、いくら疲れて体起こすのつらくたって恋人繋ぎで応えるなんてふつうは思いつきもしないと思う。

対して、その後全員で手を重ねていくのも、これもかなりやりすぎはやりすぎなんだけど、こっちはギリギリセーフ。これもアウトなら、このアニメは見れないから。


クライマックスを「恋人繋ぎ」にするところ以外にも、多分に女子ウケを狙ってる、、、というかこのアニメは女子向けなんだと、ここまで書いてわかった。

そりゃそうか。。。


ガンダムの富野氏も「女子ウケは非常に重要」と言っているし、それっぽい描写があっても良いんだけど、男子ウケが欠けて片手落ちでは意味がない。


男子なら、そもそも友達同士でも握手なんてしないから、すること自体がなんか気恥ずかしいだろう。

あのシーンは、ちょっと気恥ずかしくても、自然に握手することができる稀なシチュエーションだったから、

「・・・よろしくな」「おう」って握手する方が、いつもはクールだけど意外と熱いものを秘めている男子っぽくてむしろベターだとすら感じる。

まあよくありがち、ベタと言えばベタだけど、奇をてらって変な感じよりいいんじゃなかろうか。


まとめると、青春モノだからといって「やりすぎ」ると、よりドラマチックにはなり得るかもしれないけど、ファンタジーになってしまいかねない、という感じ。


そして、一話最後の父からの暴力シーン。

キャラクターの背景に「悲劇、不幸」を演出するのにこういう安易な方法をとらないでほしい。

ちょっと違うけど「悲劇」を主人公の原動力にするっていう作品も多くて、わかりやすいけど、安易すぎる、と思ってしまう。

「悲劇」のバーゲンセールというか、味の素というか、入れとくと深みが出ます、みたいな感じ。

片親で結構苦労してるってだけでもいいし、もっとありふれた、ちょっとした不幸じゃ満足なドラマは作れないのだろうか。

煽るわけじゃなくて、単純に不思議。監督の好みなのかな。

そんなわけで、ここでも「やりすぎ」だと感じた。


最後にEDダンス振付問題。

これは監督がアニメーターに丸投げした、らしいのだけど、

もしこれが本当だったら、「ダンスのアニメーション作って」っていう発注、かなり無茶だと思う。

継ぎはぎが少なすぎてバレて問題になってしまったけど、安易にダンスを作れると思ってることが問題。発注した監督のせいでもある。(本当なら)

本来ダンス(曲を通した振付)を創ることはコストがかかることなはず。

コストをかけないダンスアニメーションとは、すなわちネットからの継ぎはぎだから。

(そもそも自然に継ぎはぎさせるのも大変だし。)

これは担当したアニメーターだけのせいじゃなくて、アニメ業界でいつか起こるべくして起きた問題だと思う。(ちゃんとダンスを振付師雇って創ってるとこが多いとは思うけど)

問題にはなってしまったけど、あのアニメーションを作った労力は本物だから差し替えとかになったら、大変さを想像できる分なんか悲しい。


いろいろ書いたけど、続きは本当に楽しみ。早く続きが見たい。

追記:5話途中で視聴止め

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